早いもので、もう今年も終わりですね。振り返ってみると、僕にとって2007年はチャレンジの年でした。
2月の博多座では大役を四役も頂き、4月は名古屋御園座で初役を二役、6月7月は「NINAGAWA十二夜」の再演に参加しました。昨年に引き続き出演させて頂いた8月納涼歌舞伎では、普段なかなか共演の機会が無い方々と一緒に作品作りをする事が出来、とても勉強になりました。9月10月11月は舞台をお休みして、TVのバラエティ番組、ドラマ撮影、舞踊会、トークイベント、と盛り沢山な経験をさせて頂き、最後12月は歌舞伎座で締めくくり、とたいそう充実した年でした。来年は、今年のいろいろな出会い・経験・新たに感じた事を大切にしながら、さらに充実したいと思っています。
皆様、どうぞ良い新年をお迎え下さい。
今日無事に歌舞伎座が千穐楽を迎えました。久しぶりの舞台出演で緊張しましたが、周囲の皆様のお陰をもって、何事もなく乗り切る事が出来ました。
それから今日12月26日は亡父尾上松助の命日でもあります。楽屋に入る前に、一門全員でお墓参りに行って来ました。気づけば、父が亡くなってからもう二年の月日が経っていました。長かった様な、あっという間だった様な、不思議な感覚です。お墓参りで父から気合いを入れてもらった気がします。
明日からは、お正月の舞台のお稽古が始まります。今月の良い緊張感を保ちつつ、一生懸命取り組んでいきます。皆様、来月の国立劇場の舞台を楽しみにしていて下さい。
今月は「菅原伝授手習鑑-寺子屋」御台園生の前と「ふるあめりかに袖はぬらさじ」遊女バタフライの二役を頂きました。
園生の前は、演目の最後に出て来て一言しか台詞を喋りませんけれど、物語の展開上たいそう重要な役です。とても緊迫した雰囲気の中にいきなり登場するので、場の空気を壊さない様気を使いつつ、御台様(高貴な身分の夫人)としての気品も忘れない様心掛けながら、つとめさせて頂いています。
バタフライは、歌舞伎では初上演の「ふるあめりか・・・」に登場する遊女です。役柄上、かなりユニークな格好をしています。こちらは良い意味で芝居の雰囲気を変えられたらと思いながら、日々趣向を凝らしております。
今月二日、華やかに歌舞伎座十二月大歌舞伎が始まりました。僕は三ヶ月振りに歌舞伎に戻らさせて頂きました。初めての「菅原伝授手習鑑-寺子屋」出演で、しかも園生の前という役ですから、初日はかなり緊張しながら支度をしました。
でも舞台に登場した時、観客席から温かい拍手を頂戴して、とても気持ちが楽になりました。改めて、応援して下さる方々の大切さ有り難さを実感しました。長期休演後の舞台復帰は不安でしたが、周囲の関係者とファンの皆様に助けられながら自分の好きなお仕事をさせて頂いているという幸運を噛み締めて、千穐楽まで頑張りたいと思います。
皆様、是非歌舞伎座まで足をお運び下さい。
