ロンドンから帰国いたしました。弱冠時差ボケしております。
公演も盛況のうちに終了して、とてもホッとしています。そしてロンドンに行けた事を本当に嬉しく思いました。
外の世界を体感するのはとても重要な事だと痛感しました。文化の違いや食の違い、または物事に対する価値観の違いなど、日頃日本にばかり居る僕にとっては、すごく刺激的でした。海外に出ると改めて日本の素晴らしさに気が付くのです。例えば、日本の食とサービスの良さは、世界屈指だと思います。ロンドンにも良いお店は沢山あるのですが、そうでないお店との差が激しく中間がない様な印象を受けました。またそれはそれで楽しいですけれどね。
心残りと言えば、まだまだ行きたい場所が沢山あったので、もう少しロンドンに滞在したかったです。またの機会を期待しまょう!とにかくロンドン大好きになりました。
ロンドン公演初日が無事に開きました。
短い稽古期間でしたが、とても長く感じられました。それにはイギリスの労働システムが関係しています。日本の場合、舞台稽古は最後までほとんど休憩をとらず、ほぼノンストップでやり遂げてしまうのですが、ロンドンでは所定の時間に30分程度のティータイムと一時間半程度の食事タイムがもうけられているのです。ですので、スムーズに稽古が進んでいて「後もう少しで終わり」との時でも、休憩が入ってしまうのです。日本人にはわからない感覚なのでちょっと困惑しましたが、それはそれで面白かったです。その上、大道具さんは日本人と現地スタッフの混成チームですので、何かある度に通訳さんを介して話し合いをしなければならず、なかなか厳しい進行でした。しかしながら大勢の皆さんの努力の甲斐あって、初日は満員御礼、お客様の反応も良く、カーテンコールの時はスタンディングオベーションの方もいらっしゃいました。演じている側としては、こんなに嬉しい事はなかったです。
公演回数は少ないですが、全力で頑張って来ます!
いよいよロンドンに向けて出発です!
ヨーロッパのお客様が歌舞伎に対してどの様な印象を持って下さるのか、またどう評価して下さるのかを現場で感じられるのは、とても幸せな事です。現地滞在中は、亀三郎さんにイギリスの楽しみ方を教えて頂こうと思っています。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、亀三郎さんは高校時代、イギリスに留学されていました。右も左も言葉もわからない僕にとって、たいそう心強い存在です。尾上音一郎君と市川左字郎さんとも、一緒に行動する事が多いと思います。帰国後の体験記をどうぞお楽しみに。
それでは張り切って行って参ります。
あっという間に3月ですね。この時期になると、やはり僕は卒業や入学の事を思い出します。
学生の頃は早く卒業して学校に行かなくて済む様になりたいと切に願っていたのに、実際に卒業してしまうとまた学生生活に戻りたくなるから不思議です。僕の妹は現在高校一年生で、まだまだ学生真っ盛りです。実は少し羨ましく思っています。一生の限られた時間でしかない学生生活は、1日1日がとても大切なのだと感じます。
その様な思いを持つ僕から、学生さん達にメッセージをお伝えします。遊んで恋して勉強して、毎日を大事に過ごし、悔いのない学生生活をおくって下さい。いったん社会に出ると、そう簡単に学生には戻れません。学生さん達を羨ましく眺めるばかりです。中間や期末テストとご縁がなくなるのは大変有難いですけどね!
寒い日がまだまだ続きますが、皆様は如何お過ごしでしょうか?
現在僕は、久しぶりにゆっくりとした時間を過ごしています。12月以来ほぼ休みなく働かせて頂いていたので、ロンドン公演に向けてのお稽古の前に、やっと束の間の休息という感じです。僕もしっかり休んで、体調を整えて望まなくてはいけません。
今回「NINAGAWA 十二夜」の台本を読み直したら、前回は気付かなかった事に気づいたり、解釈の仕方が変わったりしていて、とても不思議でした。再演する度演じる度に発見が有り、前回から今回の公演までの期間中起こった自分自身の心境の変化や経験、または出会い等によっても考え方が変わって行くという事なのでしょう。役者というのは面白いなぁと改めて思います。
若造の僕が言うのは生意気なのでしょうが、ロンドン公演に向け、自分も含め出演者の皆さんがどう成長しているのか、今からとても楽しみです。
